観た!

観客。

書籍

「のぼうの城」

映画を観に行った。テレビCMに釣られた、たまたま平日が完全オフになった、から、というかるーい気持ちで。おもしろかった。エンターテインメントだね。 野村萬斎は適役だった。komugiko00的には、今まで見た中で一番しっくりきた(もちろん、狂言以外でね…

公的な場で酔ったような

例によって日本のマスコミの感覚的なしつこさが鼻についてきた今日この頃なので書きたくなくもあるが、なかがわもとざいむだいじんの「飲酒」会見で、ちょっといくつか本を思い出したので、書く。本のことが主題ね。 あの日、komugiko00が何気なくテレビをつ…

『きらきらひかる』

※江国香織の小説およびそれを原作とする映画とは別物1998年にテレビドラマで見た。ものすごくおもしろかった。監察医ものである。 ビデオが発売されていたが、DVDが出るのを待っていた。ぜんぜん出ない! うーんむ、なにかやばい事件とかぶっちゃった…

『羆嵐』吉村 昭

ひぐまあらし、と読む。 「これ読むと、自分達がエサなんだってことが認識されるね」 先日この小説を貸してやった友人が、返すときにそう言った。 大正4年、北海道北西部の村であった実話をもとに書かれたドキュメンタリー小説である。 未だ開拓途上の、イ…

食べてみたい

最近圧力鍋を買った。一番安価なものであるが、調理が楽しい。 蕪のスープ煮を作ったときちょっと加圧時間が多めで、すんでのところでどろどろになるところだった。 どろどろの蕪と言うと、『人工衛星ケーツ』の宇宙食を思い出す。 子供のころ、親戚の家の古…

『いばらひめ』 エロール・ル・カイン

エロール・ル・カインの絵は好きだ。 「私が描きたかった絵」に近いものの一つ。その動きや曲線や、デフォルメされたと見えてその実画家にとっては単純な現実である背景など。komugiko00視点でル・カインと或る点で近い位置にあるのがレオノーラ・キャリント…

超かっけえっ、伊藤彦造

大正末期から、昭和40年代ぐらいまで活躍した挿絵画家である。 近い時代で有名なのは高畠華宵だろうか。 まあ、どちらも雰囲気は好きだけど、komugiko00は彦造の方が好みだ。んー、描かれている人物の年齢が高いし、少年であってもほっそりというより骨格…

『いつまでもデブと思うなよ』岡田斗司夫

komugiko00は読んでいない。shinbashiが読んで、気に入って、実践している。 shinbashiはもともとkomugiko00と同じように完全痩せ型で、それが元が大食いだ者だから、太り始めたら止まらなくなり、独自のダイエットをしてちゃんとやせたのだが、それ以来ダイ…

『サーカスの科学』大槻義彦

先日、「世界の果てまで行ってQ」という番組を見ていた。 最近テレビで内村を見られる貴重な番組であるが、これが好きかというと微妙である。コンセプトはおもしろいが地上波の限界が……というのは今回本題ではない。 その番組で、なが〜いヨーヨーを、深い…

ジキル博士とハイド氏

先日テレビで、「あらすじでわかる世界の名作」みたいな企画をやっていた。 前にあった「日本人が好きな偉人」みたいなつくりで、芸能人が名作を選んであらすじを寸劇(コント風に見えた)にしてみせる、というものだった、らしい。 らしい、というのはヤだ…

くだんのはは奇譚

小松左京に『くだんのはは』という短編がある。 最初に読んだのはいろいろな作家の入った日本幻想文学集的アンソロジーだった。 怖い、と思った。 数年後、『くだんのはは』というタイトルを目にした。 とても怖かった、という記憶だけがよみがえり、話の内…

どっとはらい

今日、shinbashiに、昨日の人間椅子ライブの話を断片的にしていた。shinbashiは本を読んでいたが、お構いなしである。shinbashiの方も本を読みながらまあまあの返事をしていた。で、そんなまったりした会話の最中、突然。 shibashi「どっとはらい」 komugiko…

『高瀬舟』森鴎外

いまさらに、ちょっとはまった。 森鴎外の筆致の精確な故のしなやかさ。 これを最初に読んだのは、小学校の4年か5年のときだ。仮名遣いや漢字だけ易しくした子供向けの文学全集だった。 このような……やむをえざる、親しきがゆえの、殺人、というものに初め…

買ってみた

最初テレビで見てちょっと興味を持ったのだが、それまでだった。 その後の報道で、講談社が日本語訳を出版予定だったのが中止したと知った。 そういうことならと、注文したら、ひな祭りに着いた。 ちょうど英語のリハビリしようと思ったところだったしね。 ↓…

ムカッ

昨年末にムカッしてしまったこと。 某書籍の通販サイトの、古書のところ(その際と管理ではなくて店や個人が出品している場所)で、ある本を注文した。 『評伝与謝野鉄幹晶子』 逸見久美著 八木書店 1970年代に7000円ぐらいで出された本だが、絶版で…

安土往還記

辻邦夫はおフランスな作家で、シュミがイモであるところのkomugiko00とは必ずしも相性がいいわけではなく、いくつか読んだが良く覚えていない。読んでいるときつまらないと思ったわけではないのだが、ある種の距離があった。 だが、これだけは大好きで何度か…

ねずみ男

『ゲゲゲの鬼太郎』を実写映画化する(した?)そうで、テレビでキャストを紹介しているのを見たが、いいねえ〜、と思った。ねずみ男は大泉洋で、じつに似合う。個人的には大倉孝二のねずみ男もみたかったな。ときどきちょっと怖くなる感じで。でも大泉正解…

チュートリアルがジョジョ第四部(?)

24日、shinbashiとカニを食いながらM−1グランプリを見た。 例によって何のかんの言いながら見ていたのが、今年の期待はやはりチュートリアルで、彼らがおもしろかったので非常にわくわくしたのであった。 1つめのネタが終わったとき、shinbashiがいった…

人はばけもの

久しぶりに『西鶴諸国ばなし』をめくった。 前書きにこうある。 人はばけもの、世にない物はなし。 うん。そうだね(^^ 新編日本古典文学全集 (67) 井原西鶴集 (2)作者: 宗政五十緒,暉峻康隆,松田修出版社/メーカー: 小学館発売日: 1996/04/18メディア: 単…

のだめからそいだもの

のだめの2巻を読んだ。 1巻のときもちょっと思ったのだが、2巻を読んで思ったことがある。 「創る」話は削いであるね。 あの長さの漫画を1クールのドラマにする場合、もちろんいろいろそがなければならない。最後までやらないという手もあるだろうし、エ…

『どろろ』手塚治虫

komugiko00管理サイトの掲示板で出ている話。手塚治虫『どろろ』の映画化のことである。komugiko00は『どろろ』が好きだ。手塚作品で一番好きかもしれない。後期のなんか大きなテーマ性があるものよりも、この時期の少年漫画はいいなあと思う。まあ、それな…

せっそうがない(^^;

テレビに踊らされているというか。 今日の帰りに、『のだめカンタービレ』と『DEATH NOTE』を1巻ずつ買ってきて読んだ。 どういう組み合わせじゃ。まあ、どっちも周囲からの「おもしろい!」という声をいままで放置していたわけだけど。(評判のものでいう…

『ガープの世界』を紹介する

某所で漫然とした雑談をしていたとき、漫然の中に「村上春樹は英語もできる」というのが流れ入っていた。それでkomugiko00が思い出すのは、ジョン・アーヴィングの『熊を放つ』である。村上春樹訳。 てなことを言ったら、村上ファンであるらしい一人が食いつ…

望月三起也

komugiko00もshinbashiも、望月三起也のマンガがわりと好きである。 「わりと」というのは、全部そろえているとか、それほどじゃないってこと。でも、読んだやつは好き。 ちょっと前のことになるが、望月大好きという若いにいちゃんと話したことがある。彼は…