観た!

観客。

ムカッ


昨年末にムカッしてしまったこと。


某書籍の通販サイトの、古書のところ(その際と管理ではなくて店や個人が出品している場所)で、ある本を注文した。


『評伝与謝野鉄幹晶子』 逸見久美著 八木書店


1970年代に7000円ぐらいで出された本だが、絶版である。komugiko00の知る限り、古書店では3万〜5万ぐらいで見かける。
それが、5000円代で出ていたのだ。うーむ。よほどぼろぼろなのだろうか。
komugiko00はこの本は昔図書館で読んだし、べつに今でも読もうと思えば図書館に行けばいいのだし(大きいところじゃないとないが)、とくに大枚はたいて買おうとは思っていなかったのだが、「5000円」なら、ぼろぼろでも手元にあればそれなりにいいな、と思った。
んで、注文した。


届いた包みがずいぶん大きかったが、開けてみると……。

本を見開きでコピーしたものを
色画用紙の表紙をつけて製本テープで止めてある。


をい〜〜〜〜〜!!

んで、すぐ書店にメールを書いた。コピーを簡易製本したものだったんすけど〜〜。
お返事の概略→「確かに原書ではありませんでしたか? 原書ではなかったのなら返品・返金いたします。該当の書籍は仕入れから発送までアルバイトがやったもので、私は見ておりません」


ムカ。

さらにお返事を書く。
「当方はこの原書を図書館で読んでおり、原書でないことは確かです。というよりも小学生でもかかるレベルの『コピー』、簡易製本というより文具店で売っているような製本テープでとめてあります」
んで、ちょとイヤミだが事実だからつけくわえた。
「この本の値段としては格段に安い値段がついていたので、こちらとしてはかなりの汚れや破損を覚悟したわけですが、『コピーに製本テープ』の値段としては妥当かと思います。目利きのアルバイトの方ですね」

それに返事はなく、返金だけ即やった。



んん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

新しいコピーではなく、古かった。んで、中表紙から奥付までしっかりコピーしてあった。
推測するに、大学生が卒論などのためにコピーして閉じたものを、いらなくなったから古書店にだしたものであろう。


だから、神田や早稲田の古書店の店頭で5000円代で出ていれば、それなりに受け取ったかも知れない。
でも、「古書」としか銘打ってなかったし。ネットって、こういう商売していいものなんすかねえ? 
「店頭にも同じものを出している」と言っている店なんだよ、個人じゃなくて。だったらせめて「店頭」だけでにしたら。
古書店で完全コピー売っていいものなのかな……。著作権とか……??)



んで、今回のkomugiko00のニーズからすると、分厚いコピーを製本テープで止めた=めくりにくく壊れやすい、代物はいらなかったんだよね。原書ならぼろくてもそれなりに使えたけど。だから返品したけど。


それから、「アルバイトがやった」には、最初ムカつき、次に笑えた。
政治家かっ。


評伝 与謝野鉄幹 晶子 (1975年)

評伝 与謝野鉄幹 晶子 (1975年)