観た!

観客。

ねずみ男


ゲゲゲの鬼太郎』を実写映画化する(した?)そうで、テレビでキャストを紹介しているのを見たが、いいねえ〜、と思った。

ねずみ男大泉洋で、じつに似合う。個人的には大倉孝二ねずみ男もみたかったな。ときどきちょっと怖くなる感じで。でも大泉正解。
さらに個人的に走ると、往年の鈴木研一は、たしかにネズミ男に似合っていたね。ぬけぬけして、愛嬌があって、弱点があって。今もキャラ的にはいいが、太ったねずみ男って……都心の現実には合ってるかもだが(^^;


komugiko00は鬼太郎はわりと好きである。アニメと漫画どっちを先に見たかは忘れたが、ある時期からは断然漫画である。大人になるにつれて水木の味がたまらなく好きになったし、紙の本は何度も読み返したから。
貸本漫画復刻版の『墓場鬼太郎』も読んだ(いま装丁新しくなってるみたい)。たまらん、これ、おもしろすぎる。「整わない」感じがいい。原初のというか。まあ戦後っていうのが一種こういう感じなんだろうけど。
普通の人間の場面からしてがね。売れない漫画家が家賃が払えなくて困っていると、大家のばあさんがタバコを吸いながら言う。
「二階の金田さんが助手を探していたんだけど」
「金田さんといえば殺し屋じゃありませんか」
「そう」
「べつにあんたに殺しを手伝わせようというわけじゃないでしょう」
↑そういう問題か?(^^;
もう、この緩やかなたくましさ酷薄さ、昨今の「シュール」風とかは叶いませんよ。
人間でさえこうなのだから、まして妖怪ときたら。これとアニメの鬼太郎を比べると、今昔物語と芥川龍之介っていう感じ。帯に、「最も妖怪らしかったころの『鬼太郎』に会える」とあるが、まさにそのとーり。
そしてこれのねずみ男が、ものすごく魅力的なのだ。


あやつが、小学校の校庭の遊具で遊びながら独白する場面がある。

グロテスク(怪奇)なものを作るのがわしの生きがいなのだ。
ウエッヘッヘッヘッ
(歌う)世の中はたのしいね

ここ、すげー鈴木にやってもらいたい。
ねずみ男ってゆう曲作ってください。


墓場鬼太郎 (1) (貸本まんが復刻版)

墓場鬼太郎 (1) (貸本まんが復刻版)

墓場鬼太郎 (1) (角川文庫―貸本まんが復刻版 (み18-7))

墓場鬼太郎 (1) (角川文庫―貸本まんが復刻版 (み18-7))