観た!

観客。

食べてみたい

最近圧力鍋を買った。一番安価なものであるが、調理が楽しい。
蕪のスープ煮を作ったときちょっと加圧時間が多めで、すんでのところでどろどろになるところだった。


どろどろの蕪と言うと、『人工衛星ケーツ』の宇宙食を思い出す。
子供のころ、親戚の家の古色蒼然たる本棚にあった古色蒼然たる子供向けの本で読んだものである。
その中に、宇宙ステーションのカウンターからでたチューブで宇宙食を食う場面が出てきて、子供ココロに妙にひかれたものだが。いまどきの宇宙食はちがうのよね。
で、主人公が初めてソレを試すのに食べたものがなぜかどろどろの蕪。旨いとは書いてないのに、な〜んか旨そうで、食べてみたかった。



小説でひかれた食べ物と言うと、ほかに……往年のSF系ショートショート。作者の記憶は不確かだったが、友人に話したら星新一だと言う。ん、たしかにそんな感じ。彼としてはちょっと長めのドラマチック。タイトルは未だ不明(てゆうか忘れっぱなし)。
犯罪をおかして無期の刑になったものは、砂漠の惑星に流刑にされる。銀色のボールを一つ与えられる。それはボタンを押すとコップ一杯の水が出るものだ。そして、その銀のボールは、ボタンを何回目かに押すと、爆発するようになっている。それが処刑だ。
食事は、小さな赤い粒がたくさん与えれれている。これをそのコップ一杯の水に入れると、泡立ち、半液体半固形の食料になる。味は清涼で、「飲む」感じで食べる。
――これがすっごい食べてみたかったんですけど!



人工衛星ケーツ (1958年) (S.F.シリーズ)

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ようこそ地球さん (新潮文庫)

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