観た!

観客。

DOKKEN "BEAST FROM THE EAST"


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少し前、shinbashiが、「ひさしぶりにこれ聴こう」と持ち出してきた。
komugiko00、80年代のバンドではCHASTAIN と DOKKENが好き、とか言ってる割に、DOKKENで聴いてるの"ONE LIVE NIGHT"だけだし……あれ、90年代の再結成だし(^^;
shinbahiはもともと、"BEAST FROM THE EAST"が大好きだったのだが、やはりここ数年聴いてなかったんじゃないかな?

んでかける。


shinbahi「やっぱりかっこいい! この、解散直前の仲悪い感じが音に出ていていいんだよ。トゲトゲしい」

ん、だしかにそうだ。
このライブに行った知人によると、メンバーの仲の悪さがファンサービスより優先し、終わってもばらばらに観客に手を振って、お互いは目を合わせずにばらばらかつさっさとひっこんでしまったそうだ。ちょっとヤだったって。
でも、このライブ音源は、いい。


shinbahi「この音出すバンドが、きみが『ミーハー』みたいに言われるっていうんだろ? わかんないなあ」
komugiko00「そう言われてみればルックスの平均値高いけどね。だからかな」
sinbshi「みんなかわいかったよな」
komugiko00「ジョージ・リンチは90年代の方がかっこいいよ」


K「ヴォーカルこれ、ライブでこれだけ出てるの? すごいな」

ドンは解散前はライブでろくに歌えないこともあった的なうわさを聞いていたのだが……。

'Kiss Of Death'がはじまる。
K「あ、これいい」
S「ちょっとばらけてないか?」
K「いや、ヴォーカル」
S「あ、そうか、スタジオよりも荒っぽいところが」
K「この曲にいい」


それにしてもジョージ・リンチのギターがものすごくきれいだ。音がきれいだ。透明で明快で伸びやかで適度に叙情的で適度に冷たい。
ギターソロになると、shinbashiと「きれいだ! きれいだ!」と腕を振り回して叫びあってしまった。語彙が少ない。
鮮やか、玲瓏。匠。
会場が広いので、「渡る」距離感が、さらにそれを引き立てる。


S「それにしてもベース聞こえないな」
K「あ、やっぱり」
しばらく聴く。
S「ドラムとほとんど同じことやってるんだよな。だから、聞こえてるんだけど聞こえない気がする」
K「ん……あ〜、音色もベンベンっていうタイプなんだ。いや、私最近聞いてるの人間椅子と初期サバスとBUCKETHEAD……」
S「全部ベースが目立つじゃないか!(笑)」
そう。全部展開も目立つし、音色もガンッガンッっていう。


でも、これほんとドンのヴォーカルいい。
"ONE LIVE NIGHT"では、ジェフ・ピルソンとミック・ブラウンが1曲ずつリードを歌っているのだが、おなじのをドンが歌ってるのを聴くとぜんぜん違う。ジェフもミックもいい声しているのだが、一本調子なんだよね、ドンに比べると。こう、書道で、うまい人は筆を入れる瞬間と離す瞬間のちからの移動がちがったりするじゃない、ああいう感じ。同じ一音でも、その中ですでに表情がある。"ONE LIVE NIGHT"のときより明らかに声出てるし(^^;、スタジオより荒い感じが迫力になっていて、ジョージの「きれい!」なギターとの絡みがもう……んー、このアルバムこんなによかったか。

S「だから前から言ってるじゃないか!」
へい、ごもっとも。


Beast From the East

Beast From the East

One Live Night

One Live Night