観た!

観客。

DVD『遺言状放送』見た目の話


さて。
先日のライブで人間椅子初体験をし、「かっこいい!」と一夜にしてはまった友人がちょっとうちに寄っていった。
「先日はありがとう、ほんとにいいもの見せてもらった」
ということで、あの日の話にまた花を咲かせる。彼女がいろいろ絶賛する中で、コスチュームの話も出て……。
彼女が、お坊さんはあれぐらいの体格がいいと、少し太っているぐらいが墨染めが似合うというので、komugiko00が、たしかに坊さんになってから男っぷりがあがった、と答え、で、「まえからああじゃないかったの?」ってことになり。


komugiko00「昔の映像見る?」
ト、『遺言状放送』のDVDを手渡す。友は「ふーん」と受け取り、ウラを返して、
えーーーーーーーーーーーっっっ!!!!」
はい。写真です。かつてkomugiko00が太った鈴木を見たときと同じぐらいの音量の声を上げておりましたよ。
呆然と写真を見る友。一人混じっている白塗りは「お坊さん」の原型なのであろうということぐらいはかろうじて推察できたかどうか、思考停止状態が顔面に出ていました。
うーむ。そんなに違うかな、やっぱり(^^; 一人は髪あるし一人は髭ないし一人は人が違うし(^^; しかも……

ともあれ、DVDスタート。
友曰く、演奏は確かにあの夜の人たちなのだと思うけれども、見た目が……どうしても違う!


友「このころ、ふつーにかっこいいじゃん」
K「いまはどうかっこいいの?」
友「あはは(^^; ……あー! ここがちがう、ここが!(ト、ほっぺをごしごしする)」

友「でも、今のほうがいいよ、あぶらがのった感じで」
K「あぶらがのったって……」
友「いろんな意味でね」


彼女は「お坊さんの百面相」がとてもお気に入りなので、髪で顔がよく見えないライブ映像がものたりないようだった。「おっさん」ぶりが気に入った人はすっかり童顔だし。

今の人間椅子が一番いい。
まじそう思っちゃった、それこそ、いろんな意味で。

PVの『りんごの泪』が始まると、
友「これ、こないだやってたでしょ」
K「ん、やってた」
友「こういう歌詞だったんだ」
K「あ〜、ライブだと聞こえなかったでしょう」
友「ん、ぜんぜん。でもここは覚えてる。この『な〜ぜ、な〜ぜ』のところで、みんながこんなことするの」
ト、手を振る。そうだよなあ、ロックライブ初体験だよなあ。この曲2曲目だったから、まさに「な〜ぜ」でそういう現象を初めて見たわけだ(一曲目『青い衝動』ではいきなりヘドバン目撃だし)。
いや〜、いちいち新鮮で楽しい。
ちなみに彼女にとっては「引き気味なおっさん」に向かってみんなが熱狂して腕を振る様が不思議に見えたらしいので、「あの人はああ見えて(?)ギターがとっても上手で、ブンガク的な歌詞を書くのだよ」と教えてあげる。「ああ、それでああなるのね」とナットク。ちなみに「お坊さん」の方は、上手に「乗せてくれる」人なので、そちらに腕を振るのは疑問に思わなかったようである。


で、曲をCDで聴くことをお勧めする。録音で聴くためにきちんと作られたものだから。
komugko00は、そりゃライブDVDも出れば買いますけど、もっと出してほしいですけど、でも、好きでお勧めなのはアルバムとライブである。録音で聞くための媒体として、ライブハウスという空間で聴いて見るためのステージングとして、それぞれ周到に構成されたものだから。ライブ映像はある意味その中間の半端な位置にあるから、ファンが記憶や想像力とともに楽しむもので、アーティストの「作品」は、基本的にアルバムとライブだと思っておるのだ。

貸しても良かったのだが、彼女は「買う」という。

K「CDを買ったりライブチケット買ったりするのを、『お布施』っていうんだよ。こないだもうお布施払ったね、そういえば」
友「そうなんだ。またお布施出すよ(^^」


彼女がアルバム買えば、komugkiko00ももう「お坊さん」「おっさん」としゃべらなくてもよくなるかしら(^^;
ま、これも御伽噺みたいで楽しかったりするけど。