観た!

観客。

横浜メタル地獄スペシャル!070602

2007年6月2日18時開演@横浜アリーナサウンドホール。
人間椅子/SABER-TIGERBOWWOW


まあ、komugiko00のことだから情報入手したのも行こうと思ったのも人間椅子ゆえ。
だが面子を見たときに、BOWWOWに反応してしまった。んー、反応の内容は、「人間椅子BOWWOWとやらせてもらえるんですか!」的な? 感じの?
どちらかというとshinbashiが山本恭司好きであるが、komugiko00にしても、「まんざら知らない仲じゃないでしょ」ぐらいの愛着はあるわけで、今回目当てが二つで出かけた。BOWWOWはライブ未経験なので、楽しみだった。


というわけで、とりあえずこの日のことは今回BOWWOWのことを書く。
んーーーー、椅子は、新曲も聴けたし、古い好きな曲もいくつもあったし、何より久々に目の当たりにできてほんとうにうれしかったが、物足りない。演奏がじゃなくて、「単独に行きたいよぉぉぉ!!」という気持ちを煽られただけじゃん(^^;という気持ちも。まあ「この夏のお楽しみの始まりだ」ってことで我慢しといてやろう(後日追記するかも)。
SABER-TIGERは、名前だけは前々から知っていたが、音を聞くのは初めて。をを、まっとうなHRじゃないすか。ファッションがこてこてなのも好感が持てる。


komugiko00のこの日の立ち位置は流浪。人間椅子は「いつもの」あたり。SARER-TIGERは後ろ。BOWWOWはそこそこ前。つまり、音を聴いたことが無いバンドは、バランスよく聞こえる位置。BOWWOWは迷ったけど、音はちょっと知っていて(知ってるのは古いのだけ、すみません)ライブは初めてなので、どっちかというとこう、プレイヤーを「感じ」たいかな、と思っての位置取り。


で。
かっけー、BOWWOWかっけー!
となりました。
私は断固人間椅子ファンです。しかし、この夜に限っては、BOWWOWが演ってる最中は、前の2バンドふっとんじゃいました。
別格。
ライブ初めてなのに旧知のファンのように乗せられてしまい、内心で、「友に『正しいロックスター』を見せてやれた」と思ったのでした(なぜ丁寧語)。


そう、この日は、例のロック初心者にして椅子ファンになってしまった友人も参加。ずっと後方に陣取っていた。


ライブが終わってからフロアで合流。前のほうで「プレイヤーを感じ」たkomugiko00と、音のバランスの良いところで聴いていた友で感想を交換するのもなかなかよかった。


友の感想も、「別格」。
彼女曰く、「まずリズムがちがうよね、来てほしいところでスパッとくる。それに音が重厚!」。
重厚なのは、単純にギター2本あるということもある。斉藤光浩は前半(珍しい)セミアコも披露しつつ、サイドをしっかり固めて厚みを出している。アンコールの2本の掛け合いも楽しかったし。そして、それだけではない。
「全部の楽器の『質』が均一なんだよね、それで音が帯になってグワーっと来る」
ん! 帯になってくる、というのは、後方だからこそはっきり体感できるものだと思う。前のほうだとその均一な粒子の中を飛んでいる感じだ。
一人一人のプレイヤーの技量が高く、しかもその技量が確かに「均一」で、そしてこれもそれだけではあるまい。それでばらばらな演奏なんていくらでもある。再結成10年を目前にした今のBOWWOWが「band」として持っている密度が良好、ということだろう。

山本恭司のソロはおもしろかった。きれいに「なく」し、メンバーがひっこんでの長いソロではいろいろな音色を楽しませてくれた。音の流れは知っていた個性だが、目の当たりにして、この人はほんとうに「花がある」と思った。ライブのソロって、そもそも録音とちがう側面を持っているものだが、そのライブだからこその部分がじつにヴィヴィッド。
上記のbandとしての均一さの力も、このギターの個性が芯にあってのことだし。メンバーいるときのソロはもちろん、その個性と均一さの引き合う魅力。


komugiko00はVOWWOW時代の記憶が多いせいか、山本と斉藤のヴォーカルはあまり印象が残ってなかったのだが(聞いたことはあるはずなのに……)、こうして聴くと、うまいな、歌。山本の特徴のあるヘンな声も上手に使っているし。客を煽るところも、なんというか、陽性の自信が確固とあって――komugiko00そういうタイプのミュージシャンのライブにあまり行ったことがなくて(^^;、新鮮だった。


あ、その長いソロのとき、「手、ちっちゃいんだ」と思った。いや、日本人男性としてとくに小さいわけじゃないかもしれない。最近shinbashiが手に入れた、BRUFORDの"ROCK GOES TO COLLEGE"を見て、改めて「ホールズワース手ェでかっ!!」と思ったので、それに比べたら、かわいいサイズのお手手である。これでもこんなにおもしろく弾けるんだなあとかつまらないことを思っていた(まあそれで言ったら和嶋だって小さい)。




……これ聴いちゃうと、人間椅子は下手だよね(^^;;;と友と。しかし彼女曰く、「いいの、人間椅子は愛してるから」。そう、そういうこと。


やっぱり「好き」なのは人間椅子の持ち味なのは間違いない。komugiko00がいろいろ我慢しながらも(^^;聴き続けてきたのはそのためだし、友もそのへんちゃんとわかっていてはまったようだ。逆に言えば、今久しぶりにBOWWOWを録音で聴いて、ここまで盛り上がれるかどうかというと違う気がする。たぶん、以前聞いたときの、「まんざら知らない仲じゃなし」の位置づけは変わらないだろう。
でも、BOWWOWのライブ、もしかしたら行っちゃおうかな、と思ってしまった。

ト、言ったら、
shinbashi「(笑)いまさら?!」
いまさら(^^; 


SUPER LIVE 2006~Debut 30th Anniversary~ [DVD]

SUPER LIVE 2006~Debut 30th Anniversary~ [DVD]