観た!

観客。

人形展-HITO GATA-

於 丸善・丸の内本店ギャラリー


丸善丸の内本店二周年記念だそうだ。40人ぐらいの作家が参加。
最終日は終わりが早く、10分前にすべりこんで「一通り見た」というところ。んー、30分前には入れると思ったんだけど、甘かった。人出もそこそこあったし、こちらがあせっていたしで、ほんと、ちゃんと見てません。作家の数の多さから、いろいろ見られることを期待していったわけで、表面的にはそれは叶ったというべきか。


エコール・ド・シモン(四谷シモン人形学校)が協賛しているので、その系統の作家が多い……という事実は、特に記憶&意識していなくても、見ていればわかる。「あ、これ」と思うと、シモン系の作家である。こんな通りすがりの見方でも、「感触」が共通している。
komugiko00はお察しのとおり四谷シモンは嫌いじゃない。好きである。だからそれ系の「感触」には「を」と反応し、立ち止まる。
昔から「好き」だけど、「はまる」まではいかないんだよね。komugiko00の美意識が、「目は一重でなければならない」だから……ってわけじゃないと思うけど、どこか……ワタシとはちがうものと感じる。たぶん、「隙」がないからだ。美しいから。
でももちろん、その感触で楽しませてもらいました。


魅かれたのがcoppers早川の作品。銅という素材が他と違うし、大きさもあったし、目立つといえば目立つわけだが。わりとじっくり見た(10分で40人の割にはレベル)。んー、冷静に考えると、造形そのものもわりと好きなわけだけど、やっぱり金属素材に惹かれたのだろうなあ。金属好きは昔からだが、ここんところ如実に


美しい群の中で異彩を放っていたのが高橋操。何体か出品されていたのだが、お相撲さんだぜ。太った力士が縫い物したりしてる人形。普段着ふだんのマゲ日常動作。一体なんかピンクのTシャツの胸に「どすこい」と書いてある(^^;;;;
これがこの展示会そのものの「隙」だな。
もちろん、「隙」は、ゆるくては作れない。隙のない高度な技術がそれを作るわけだけど。


人間椅子の『相撲の唄』を思い出しちゃった。隙が身上のバンドの、最大の(?)隙。
いや(^^;高橋作品、あれよりずうーーーーーーーーーーーっと洗練されてますけどっ。