観た!

観客。

向井理


なんか今評判になりすぎて、書くのが気恥ずかしいぐらいだが。



ゲゲゲの女房』は、komugiko00は最初見ていなくて、shinbashiが見ていた。よい、と言う。彼はもともと松下奈緒が大好きだし、若き日の水木にも関心はあるだろうからまあ当然の反応だったが、続けてこう言った。
ゲゲゲの女房の夫役さ、つまり水木役の俳優だけど、うまいな。もちろん見た目は水木にしちゃあかっこよすぎるんだよ、でも水木の味がよく出てる」
彼はその時点でその俳優を知らなかったらしいが、この評価である。
なので、それは向井という人で、komugiko00のちょっと気になるアンテナに引っかかっているぞ、と教えてやる。



そこからkomugiko00もゲゲゲの女房を見始める。
周囲の友人たちほど熱心ではなく、見ない日もあったし録画もしていなかったが、見れば面白く、楽しみであった。


で、ドラマも終わるころ、映画の宣伝で同年代の共演者たちとテレビに出て、いっしょになちょっとキャピキャピしてたりする向井を見ると、激しい違和感を感じた。
もうこの人は、komugiko00の中では、ちょっと変わった中高年、だったのである。


水木しげるを演じるのに、かわいい顔やすらりとした長身は、むしろハンデだと思う。初期のころ「かっこよすぎる!!」という声はいくつも聞いたが……富十郎がその短躯とぎょろ目にも関わらず、優雅で幻想的な椀久を踊って魅了してくれたのと同じく、ルックスのハンデを越えてその人物の内面を演じて見せてくれたと思う。


こいつ、予想したよりいい役者かも……ていうか、ここにこの起用をした番組制作サイドがすごい、と思った。NHKさん、今後ともそこんとこよろしく。


その後も向井は「若手イケメン俳優」として活躍しているようであるが、komugiko00はその30年後に期待している。


30年後には、今の岸部一徳のポジションにいてほしい。