二色空
7月16日朝6時過ぎの空。
梅雨と夏とのせめぎあい?
子供のころ、学校の図書室で読んだ本があった。今思えば『国性爺合戦』の子供向けのもの。渋い。
面白く読んだが、印象に残っている場面はひとつだけ。
日本から中国に船で渡るときだ。
海の水が、青から黄色に線を引いて塗り分けたように変わっている。中国の海は黄色いのだ、という場面。
子供心にも荒唐無稽な話だったので、これも話半分で読んだが、映像イメージは鮮明に残っていた。
komugiko00が初めて行った外国は中国である。20代のころ。
もちろん飛行機で行ったのだが、海上を飛んでいるとき、ふと、ほんとうにふと、下を見たら…海が青と黄土色のツートンカラーにきれいに染め分けられている。
あっ、あの話本当だったんだ!
と思った。
そうか、海流があって混ざらない地点なんだ、と、そのときはさすがにすぐに思い至った。
……というようなことを思い出した空なので、写メ。
* * *
『国性爺合戦』は、人形浄瑠璃でも歌舞伎でも観ていない(観たくなった)。
『野田版・国性爺合戦』は観た。
- 作者: 近松門左衛門
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