観た!

観客。

WBCフライ級タイトルマッチ


これのまえにWBAのタイトルマッチも放映していたのだが見逃した。
WBCの内藤大助×清水智信から観た。

なにしろ「何日何時から何チャンネル」と覚えてテレビを見るということをほとんどしないので、わりと好きなボクシングも、見るのはたまたまに近い。
というわけで、内藤の試合も、ちゃんと見るのはこれが初めてだ。
いや、一つ前の防衛戦は見たけど、あれではぜんぜん内藤のスタイルを味わうどころじゃなかったというか、まあなかったことにしよう。
ボンサレックからタイトル取った試合はおもしろかったらしいが、残念ながら観ていなかった、というわけで今回……。


おもしろい!!


これは素人目でもテレビでも、とても楽しめるボクシングだ。
いや、テレビでも、っていうのは、会場で見るとやっぱり「音」とかが違うからね。
内藤のボクシングは、変則というかちょっとかわっていて、華やかだ。なんというか、すごい感性のプレイ。だから、素人目にもおもしろい。
きっと見巧者でないと気づかない巧さや鋭さもあるのだろうが、素人が見ていても「ふつうのボクシング」の動きと一味違って舞のようだ。
(TBSが過剰演出してた某Kよりも、むしろほんとうはテレビ的なスタイルだと思う)。



挑戦者は、対照的な正攻法(しかも対照的な若いイケメン)。『史記』か少年漫画かっていう組み合わせで、かなりおもしろかった。


さらに、最初は正攻法の挑戦者におされ気味で硬かったチャンピオンが、8R後のジャッジの中間発表で負けていたあとにKO勝ち、という、きれいな逆転。
んー、「一発逆転」ではあるけれど、後半になるにつれ、清水に疲れが見え、内藤に熟練が見えていた。だからもしもKOしなくても、最終的にはジャッジが逆転した可能性があると思う。
でももしかしたら、ジャッジで負けていることがわかったことが、内藤に神を降ろしちゃったかもね、とも思う。


試合後のインタビューも面白く、誠実で、よかった。



内藤・清水両選手には、いい試合を見せてもらった。
ほんとに。見た後、ふわ〜っといい感覚が残った。







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TBSの報道、両選手に公平になるようにがんばっていましたね(^^;

最後の乱入者には触れる価値も無いからシカトしようかと思ったけど、両選手に失礼この上ない。チャンピオン内藤にはもちろん、というか、もしかしたらそれ以上に、鍛錬を積んでいい試合を見せてくれた挑戦者清水に失礼。
内藤が、こいつと試合やらされないことを切望する。「お客さん」はそれを望んでないよ、内藤選手。