観た!

観客。

「いい人たち」

最近人間椅子に興味を持ってくれた人が身近にいて、アルバムを一枚聞いてみたいというので、『人間失格』を貸した。
どのアルバムから貸すか、というのはいろいろ考慮するものではあるが、なんにしても初期作品というのは本質的なものが生な形で入っていることが多く、人間椅子にしても層なので、これを貸すことにしている。イカ天版『人間椅子』も持っているが、あれは門外不出。コアなファンになってからね。オフィシャルの「ファースト」を貸して、それで気に入らなかった人はまあ、ご縁が無かったことで、と考えることにしている。


貸した相手が音楽をすきなのは知っていたが、あまりハードロックな印象は無かったのだが、じつはそっち系もそこそこ聞いていることが判明。で、椅子も気に入ってくれたのだが、その評価が面白かった。


彼女は、「人間椅子」というバンド名と「人間失格」というアルバム名などから、「もっと、聴いたらひたすら暗い気持ちに走っていってしまう音楽かと思っていたんですけど、違うんですね」
そう、そうなんですよ。
そして、彼女いわく。
「この人たち……いい人たちなんだなと思いました!(笑)」


んーーー! まさに!
そうなんだよ(^^; 「いい人たち(笑)」。
なんと的を射た。


ちなみに彼女は音楽は音さえよければいいので、歌詞カードなども見ずに聴いているそうで、それでちゃんと椅子らしさを受け取ってくれたんだなあ。


「演奏しているところを見てみたいから、ライブも行きたい」
というのだが、12月の横浜は、とてもじゃないけど仕事が追い込みで無理。「DVDもあるけど……」と言ったら、「あと2枚ぐらい聴いてみてから、映像見ます」
ん! こちらとしてもそうしてほしい。ってか、個人的にはライブ見てからDVDというほうがお勧めだけど。


というわけで、「あと2枚」ならなにかと考えた。で、今『黄金の夜明け』を貸しているところ。次は『二十世紀葬送曲』かな。


しばらく「離れ椅子ファン」だったが、これで身近に二人目のお仲間ができそうである。


人間失格

人間失格