観た!

観客。

順番


ふとしたことでつまらんことを思い出した。
komugiko00、近年中年太りしてやっと「ふつう」に手が届いた軽量級である。
若いころはここ数十年よしとされている「ほっそい!」ボディであった。身長はふつうなのに、吊るしの服はウエストがだぶだぶであった。
しかし、あまり健康ではなくて、しょっちゅう熱出したり貧血おこしたりおなか壊したりして、友人から「無意味に虚弱」と言われていた(とくに大きな持病はないから「無意味」)。太り始めてから健康になり、やはり人間ある程度の脂肪や体重はありがたいものなのであると実感している。


で、その、一部の人から「ほっそい!」とうらやまれつつ不健康だったころのことだ。
デパートに一人で買い物に行っていたとき。だいたい当時、デパートとかいうだけで疲れたのだが、急に腹痛が! 下痢じゃああ。
というわけでトイレに駆け込むが、そこには列が……。
でも5人ぐらいなので、まあ、「すみません! ゲリです!」と叫んで他人様を押しのけなくてもなんとか持ちそうであった。やっぱり、若いオンナノコだったし、そういうのはこのうえなく恥ずかしいので、ギリギリまでしたくなかったのであ〜る。
そうしたら……komugiko00の前にいたおばさんが、komugiko00の後ろにいた10歳ぐらいの女の子を手招きして、前に入れてあげた。
他人らしい。親切な人である。
しかーーーーーーし!!! このときのkomugiko00には「順番が一つ遅くなる」というのは一大事であったのだ。それでなくてもギリギリなのに。べつに余裕もありそうな子供のために順番譲ってあげる余裕はない……。なんでこういうときにかぎって!!
30秒ぐらいしてからそのおばさんが、「どうぞ」と言ってkomugiko00を先にしてくれた。これで順番は変わらない。
ワカイコが不機嫌そうに睨んでると思ったのか、それとも青くなってたのか(^^;わからんが。
で、いちおう、「ゲリですっ」と言って他人様、しかも子供まで押しのけるはめにならずに、なんとかことなきを得た。もう一人待てたかどうか自信がない。よかった。


まあ、今から考えれば、komugiko00が個室に入った瞬間に、あのおばさんは、ワカイコが何で睨んでたかわかったろうな。音で。
いや、べつにオチはない。ただ、都会生活=大人数では、やはり順番という合理は大切だよな、ということ(^^; トイレなんて、誰がせっぱつまっていて誰が具合悪いかわかんないしね。
そして、ヤバイい場合は、順番崩す合理もね。今なら「ゲリです!」って、当時の半分の勇気でいえると思う(^^;