2007-10-05 北の湖 スポーツ 若くして横綱になった。顔が無愛想なせいか、「強すぎる」と嫌われた。 まわしはいつもきっちり締めていた。よく優勝決定戦をやっていた輪島(あれもそれでもいい横綱だったが)はいつもユルフンだったが、それに対抗することはなかった。 横綱になってから待ったをしたことはない。相手が早すぎたときでも、必ず立った。「受けて立つ」のが横綱だと言っていた、と思う。 負けて、連勝記録が止まったときには、「仕方がない。弱いからだ」と言った。 「横綱の品格」は、たとえばこういうものだと思う。