観た!

観客。

パイレーツ・オブ・カリビアン〜海底二万里

テレビでやっているのをなんとなくつけながらべつのことをしていたのだが、ふといろいろ連想レベルで思い巡らせたこと。


このデップのくねくねぶりって、ちょっとIWGPの時の窪塚を連想させるよな(キース・リチャーズがモデルだというのも確かに、だけど)。ドラマの「キング」は石田衣良の原作とはちがっている。脚本・演出・役者が作り出した像だ。
ところで海賊といえば、最近は『ワンピース』だよな。ハリウッド日本にインスパイアされたかしら……ってのはともかく。
まあ、『宝島』は定番として、海賊ならディズニーは『ピーター・パン』持っているから、ある意味お家芸だけど。
ピーター・パンといえば。
ああ、なるほど。ピーター・パンは大人にならない永遠の少年だけど、ジャック・スパロウはオトナにならないおっさんだよな。だからかっこいいのか。


ちになみにkomugiko00、先日いと若き知人に言われた。「komugiko00さんを見ていて、大人になっても、ずっと自分の好きなヘンなものを好きでいていいんだと思った」
えーと(^^;


そう。オトナになるから失うものなんかない。大人になることを言い訳に、自分で捨てないかぎり。――ねえ、船長?



あ、あと、これを見ていて思うことがある。映像がきれいだ。どうきれいかというと、これまで文字が想像させていたもの、映像化されると想像に勝てなかった種類のものが、現代のCG技術で想像とそう遜色なく見せられるということ。
20年前のディズニーが当時のCGを使った『トロン』とは大違いである(あれはあれで今見るとレトロかっこいいけど)。
そう思うと、20年後にこれがどう見えるのか、楽しみでもある。
じゃあ映像がこんなに発展したら文字の楽しみはなくなるかというと、そんなことはない。
先日、知り合いの小学生に本を薦めた。これまでスポーツばかりやってきた子で、本なんか読んだことがなかったのだが、何を思ったか中学受験したいというので、じゃあ本を読め、本も読まずに国語ができるようになるものか、とアドバイス。これは正当だが、とりあえず『海底二万里』を勧めるkomugiko00。なんだこれ? いや、児童文庫の一覧を見て、彼が興味を持ったタイトルの本を簡単に紹介してやっていたら、どうもこれが気に入ったようだったのだ。で、読み終わったあとにまた会ったとき、彼は興奮気味に私にこう言ったのだ。
「本ってすごいね! 字しかないのに、テレビや映画を見ているのとおんなじだ、映像がばあああああ!!って浮かぶんだ。こんなにおもしろいもの、どうして今まで読まなかったんだろう!」
逆のルートの感動だってあるのである。
人間、捨てたもんじゃないのう。