観た!

観客。

刑事コロンボ『二つの顔』

おそらくテレビ放映で見たはずなのだが、まったく記憶に無かったので、DVDを借りて見た。それというのも、これの犯人役が、マーティン・ランドーだと知ったからだ。
うーむ、おぼえてない。見てないのかな。


マーティン・ランドーは、shinbashi所有の古いドラマシリーズ『スパイ大作戦』で見て気に入ったのだ。ほかにもshinbashi所有の同じく古いSFドラマでも見かけた。
なにが気に入ったかというと、あのヘンな顔である。基本的に「二枚目というには長すぎる顔」が好きで、目つきが悪ければもっと良い、というkomugiko00である。ぴったり。しかもその顔にふさわしい存在感で、「性格俳優lの類であると言える。
shinbashiに言わせれば、「彼はうまいんだよ。大根だという声もあったみたいだけど、存在感あるのはうまいうちだ」
そう、そういうタイプ。


そして、『エド・ウッド』のベラ・ルゴシ役がまさにその種の「うまさ」を存分に見せてくれたものだった。


んで、彼目当てで借りた。
双子の役なので、二つ演じ分けているが、もちろんあのご面相だから、軽い弟よりクールな兄貴のほうが似合っていたが、まあまあ、よかった。
演技的には家政婦がよかった。さすがヒッチコックの常連。



最初、テレビ放映の吹き替えで見たが、ランドーの声が滝田裕介で、すっかり納谷吾朗になれていたので、しばらく違和感が(^^;


そして、二回目に、お待ちかねの「声」を聴いた。


shinbashiは吹き替え声優の「芸」の愛好者でもあるので、テレビシリーズのDVDを見るときは、「日本語音声・英語字幕」というスタイルである。したがってkomugiko00も『スパイ大作戦』はそれで見て、マーティン・ランドーは納谷吾朗の声ですっかり定着していた。これがまた似合うんだ。
エド・ウッド』は英語音声で観た訳だが、あのときは本人も年取ってるし、よぼよぼの役だし、声もそれなりである。もともとどういう声だったのだ? と思ったわけだ。


で、『二つの顔』を英語音声に。
あ〜〜。なるほど。わりとふつうに二枚目声だ。
あの顔に納谷吾朗を当てたのはぴったりだけど、本人はふつうにきれいな声なわけだ。


shinbashiが声優の「芸」が好きだと書いたが、komugiko00はそういうshinbashiの影響を受ける近年まで、「声」をほとんど認識しなかった。
小学生のころ、テレビで海外ドラマや映画を家族で見たものである。もちろん吹き替え。そのときに、父が言ったのだ。
「この声で覚えるな。これは本物じゃないから」


思えば、彼は、それらの俳優の本当の声を先に聞いていたのだと思う。少なくとも映画は。だからそういったのだろう。
それがすんなりはいりすぎたのか、もともと耳の感度が悪かったのか、見事に声の記憶がない。


あ、でもコロンボはべつだ。
小池朝雄で慣れてしまったので、ほんもののピーター・フォークの声を聴いたときに、「ちがう」と思ってしまったものだ(たぶん日本のほとんどが体験したことだと思うが)。
「これは本物じゃない」と言った父からして、これにははまってたしね(^^;


でも、『二つの顔』の中で、弟の料理研究家の番組にはずみで出演させられちゃうコロンボのシーンは、元の声がとても合っていたと思う。こちらが慣れたのか、もともとコメディアンであるフォークの名調子なのか。


スパイ大作戦 シーズン1 [DVD]

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エド・ウッド [DVD]

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