観た!

観客。

「よろずや平四郎活人剣」第2回


今週もちゃんと観た。ってゆうかshinbashiがちゃんと覚えていて見た。
んで、始まる前に。

shinbashi「きみも書いてたけど、スンシュケ*1、殺陣のところが予想外にかっこよかったよね」
komugiko00「殺陣以前にね……こう路地で兄貴の横でばたばたしてたのが、『腕』が必要だとわかったところで、『ずい』と進みでる、そこがすでにね。画面に『ずいっ』って書いてあったよ」
S「書いてあったのか(^^;」
K「うん」


こう、へろへろして優柔不断で、でも必要なときにはうじうじ言わずにさっさと抜く。そのへんがさすが古い時代劇、というセンスで好き。
そうしたら、shinbashiが、中村俊介に『ぶらり信兵衛』をやらせればいいという。山本周五郎の短編『人情裏長屋』をもとに昔連ドラにしたらしい。腕の立つ浪人が、道場破りで稼ぐ話である。道場破りに行って、道場主と門人の前で立ち会いながら、負けてやる値段の交渉をする。だんだん吊り上げて、相手がこいつには勝てないとわかって応じると、すぐに「参りました!」とやって、お金をせしめて帰る、という話。んでもちろんそのカネで人情な生活をするわけであるが。
かつて高橋英樹で作ったらしいが、shinbashiは「あれを観てから高橋英樹が好きになった」そうだ。まだ若くて細かったころのものだそうで、んで、この中村ならできるのではないかというわけだ。すごい高評価じゃないかね、俊介くん。


今日は本田博太郎は出ないのか、とshinbashiが言う。大きな流れでからんでいるから、しかるべきときにまたうれしそうに出てくるだろう。その代わりというわけでもないが、平田満が出た。ちょうちん作っている控えめな浪人だが、実は剣の達人だという設定にとっても似合うお方。しかも彼を仇と狙う剣はからきしの侍が佐戸井けん太だし。
この二人ももちろんよかったのだが、今回は、前回に引き続いて出ている女優に注目。この人が山下容莉枝? 顔はよく見るのだが、名前がわからない(^^; 初回のような、不幸そうでちょっとどこか不審でたまにキレたりするの、いいよね、この人。今回の、「言いたいことはものすごくたくさんあるのだけれども、何も言わない」という演技も、いいよね。などと言いながら見ていた。


それにしても、これだけ巧者を集めた配役の中で、「花のある方」中村君は、なかなか見劣りしないでやっているではないか。えらいえらい。
きっとスタッフがみんなちゃんと立てて持ち上げてやらせているのだろうというのがshinbashiの想像。時代劇は「主役」あってのスターシステムが魅力だからね。だとしても、いいじゃないの。


すっかり彼が気に入っているshinbashiは、必殺シリーズに彼を出す妄想を勝手にやっている。
S「でもこの顔じゃあなあ。最終回前に死ぬ役どころだな」
さいですな(^^;



人情裏長屋 (新潮文庫)

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*1:われわれの間での中村俊介のもう一つのあだな。サッカーの中村シュンスケの名をイタリア人が発音できずにこう呼んだことによる。