観た!

観客。

あるある

shinbashiが、「それみろ」と言っている。

やつは何年も前から「あるある大辞典は嫌いだ」と言って、見ようとしなかった。進んでみないのはもちろん、みんなでなんとなくテレビをつけていて、たまたまあるあるが映っても、チャンネルを変えたがるか、だれかあるあるを見たい人がいると自分が席をはずすぐらいに徹底的にキライだった。


なぜキライか、と、数年前にshinbashiが挙げた理由。
(1)テーマの取り上げ方や、誇張の仕方が、スポンサーの意向に迎合した(?)ような意図的な歪みを感じる。
(2)何年も前に発表された論文の内容を、「新しい発見」と大げさ=不正確に盛り上げる。
(3)二次研究がされていない(学説として安定していない)ことをやっている。


それらをまことしやかに断定してみせる手法がものすごくキライだったらしい。


んー、なるほど。だてに科学雑誌愛読してないね、と思った。完全な「うそ」とまでは言ってなかったけど(それはやつだって全ての科学論文知っているわけではないからね。知っているものが不正確だという指摘はできるけど)。


んで、この番組が好きでも嫌いでもなかったkomugiko00は、ふーんと言って、shinbashiがいるときには見ないでべつに気にならなかった。
shinbshiが指摘している内容については、「ほう」と思った。
思ったけど、それ以上のものではなかったのはなぜだろうかと、今思い返してみる。
ああ、そうか。komugiko00はこれを「情報番組」と思っていなかったのだ。「バラエティ」だと思っていたのだ。だから、shinbashiが指摘した程度のことは、「おもしろくするため」のありがちな詐術ぐらいにしかおもっていなかった。山口もえが実は早くしゃべるとか、某お笑いコンビのツッコミがネタ以外では天然だとか、そんなものとあまり差をつけて考えていなかった。「客」は、「送り手が見せようとしているもの」を見ているにすぎない、ということはよく知っているのである。それが、全ての意味で「ほんと」だとは思っていない。
あるあるをたまに見たのは、マチャアキにわりと好感をもっているから、という薄弱な理由からでしかなかった。これも「わりと」だからね。


だからまあ、あるあるでやったからといって、そのとおりに納豆を買う人が出ているというのも、ちょっと理解できなかった。理解できないが、まあ、青いハンカチとか、そんなもんかと思っていた。


で、いろいろ事実がわかってきた今思ったこと。

まず、やはりあまりにも捏造に過ぎる作り方はいかんよね。とくに人の顔と名前をテレビに写して、言ってないことを言わせているというのは、ゆるせん。


しかし、納豆を買いに走ったからと言って、だまされたと怒っている人々にも違和感が。


高等教育がこれだけ普及している日本で、情報を吟味するとか、そういう習慣がないのはなぜだろう。自分で考えずに言われたとおりにやって、言った人が悪い、という。



わかりやすい、単純な「答え」を求める大衆が、こういうテレビ文化を作ってるんでしょ。
と、……わかりやすい単純なまとめかたをしてみたりして(^^;


ちなみに。
shinbashiが大嫌いで見ようとしないのがもう一つ。細木数子である。
これはあるあるとは理由はちがうらしいけど(彼女に科学のカの字もないし(^^;)。
でもkomugiko00的には、「単純な答え」を提示することで人をひきつけるという構造は同じに見える。