今日の二枚
7月1日以来、人間椅子ばかり聞いていたのだが、ちょっと気分を変えた。
今日は九州四国地方が梅雨明けだとかで、東京も久々に強い日差し。
夏の日差しだと聴きたくなる声がある。komugiko00の夏男はロニー・ジェイムズ・ディオ。ものすごい美声とものすごいしつこい歌い方の、ロック界のさぶちゃん。
本人はダークなファンタジー的歌詞を書きたがり、声を潰して凄みを出したがるが、声質はあくまでイタリアンな明るさ。
選んだ一枚は、BLACK SABBATH "LiVE EVIL"。
んー、サバスとレインボーがいっしょになったようなというか現実にいっしょになって作った"HEAVEN AND HELL"の頃のライブである。アルバムとはドラマーがちがう。
アイオミとバトラーのギターとベースが重いところに、ロニーのヴォーカルもヴィニー・アピスのドラムもしつこいので、暑苦しい一枚。大好き。
夏にビーフシチュー、という感じ。
んー、サバス+レインボーというわけで、あんまり人間椅子から飛躍してないかな(^^; 椅子の初期は70年代サバスだったけど、最近の椅子はこのころのサバスの感じあるよね、などとも思うし。いやいや、津軽抜きだから、だいぶちがいます。
次はちょっとすっきり行きたかった。なににしようかな〜〜〜〜〜〜、と、かなり久々に抜き出したのが、JEFF BECK "WHO ELSE!"
……かっけー!!!
非常に「クリア」なアルバム。音質もだが……どの楽器も何にも無駄な音を出さない。この頃のベックのギターは泣かない。音の硬質さが際立つ、「軽い叫び」の感じ。それぞれの楽器の音が硬質で無駄がない「クリア」であると同時に、それらの絡み方、音と音の間に何の邪魔者も無く、素通しになっている「クリア」な感じ。
これはコンセプトの勝利かなあ。
冷やした真っ白なプレートに、甘みを抑えたジェラートを少々、すっと線を引くようにソースをかけ、ミントの葉を添える。
そんな感じです。
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