観た!

観客。

DEEP PURPLE とか


先日友人が、最近またパープルを聴いている、と言っていたので、こちらも聴いてみた。
三色バンド(黒・赤・紫)と言っているわりには、気づくと家のプレイヤーのパープル率は意外と低い。


久しぶりに聞くと、よい。
すかすかの構成とパッツンパッツンの音。
「ハードロック」って、これだよね。


先日、某所で若い世代の会話を耳にした。
「チャッチャッチャー、ってやつ、これいいよね、ほしい。何だろ?」
それは「世界一有名なリフ(said イアン・ギラン)」、昔はどの学校でも放課後練習する音が聞こえたアレさ。近年ではM-1が使ってるけど。
彼女達が耳にしたのはカバーかなあ? 私らはこれは「デッデッデー」だったものだが(オリジナルより音が軽いとかクリアなカバーを聴いているから、デがチャになったと推理)。


世代と言えば、もうだいぶ前から、親が聴いているからツェッペリンやパープルを知っている、という若人達がおる。こういうのって、団塊の親以降の話だろうなあ。


私が中学生でパープルを聞き始めたころは、ロックはまだ新しい若者の音楽だった。
大人たちからはよく、「あんなうるさいのもの音楽じゃない」というセリフが聞かれた。
あ、家の大人たちはそうは言わなかった。


母が中学の保護者会に行った時、おかあさんどうして、やっぱり「うるさくて」とか会話に出たらしい。
母はちょっとムカッと来てこう言ったそうだ。
「あら、ベートーベンだって最初は、あんなうるさいもの音楽じゃないって言われたんですわ」
ですわ、っていうのが昔風な母は、平均的なクラスの母親より一世代上だった。年齢が若い方が柔軟性があるってのはうそである。
母、娘に曰く。
「あれは音楽を評価しているんじゃなくて、自分達がいままで知らなかったものだから拒否反応起こしてるだけよ。そういうの大っ嫌い」」
しゃべり方がとろかったのでおっとりした人と思われていたが、価値観ははっきりしていた。


母はクラシック好きであった。というか、ショパンとリストが好きであった。
彼女はそういうわけで娘が聞くロックにも抵抗感を示さなかったが、わりとお気に入りだったのはDEEP PURPLEであった。わかる気がする。
ちなみに、BLACK SABBATHを聴かせた時は、みょーな顔をして、「おばかのようね」と言った。わかる気がする(^^;


父は、音楽的趣味もセンスも全然なかった。
じゃあ、その父は当時大人たちが眉をひそめていたロックについてどう言ったかというと。
「ロックの連中は自分で曲を創っているんだろう? 他人の創ったものをいつまでもなぞっているクラシックの連中より偉い」
違う気がする(^^;
でもまあ、否定されないのは好都合だったけど。


ま、このように世間の風潮に流されないというか「みんなが言う」ことはとりあえずなんかイヤという親をもったおかげですくすくとロックを聴いて育った。
あ、でも父親が外出に厳しすぎたこともあって、ライブにいくのは後年のことである。ま、いいんだけどね、もともと出不精だし。

……って、思い出話じゃんただの……というか、これもロック史ってことで。


Machine Head

Machine Head

Deep Purple In Rock (25th Anniversary Edition)

Deep Purple In Rock (25th Anniversary Edition)