秘密の計画 - 観た！

komugiko00、現在密かにある計画を進めている。
名づけて、旧友ロック化計画。

１０代からの付き合いだが、ロックの「ロ」の字にも触れずに同時代を生き抜いてきた友人。
それが、『メタルマクベス』にいっしょに行ったあと、こんなことを言った。
「ロックっていいかもね、欲求不満解消になりそう」
よかろう。
思えば彼女がこれよりまえにロックに歩み寄りを見せたのは、夜中にやっていた「エアギター」の番組を見た後だった。その番組を見ていないkomugiko00に身振り手振りで説明してくれて、
「ヘビメタっておもしろいね」
「（ほうほう）」
「ギター、みんなこんなんなって弾くのね（笑）」
「……」
ここで、たとえばアイオミという人は突っ立って手元見て弾いて、稀ににまっとするだけ、とか講釈してもしょうがないので、だまっていた。
しかしついに時は来た。向こうからきた。

うちに来てもロックだけよけてCDかける彼女であったが、ロックも聞いてみようという姿勢なった。
こちらから「これがいいよ」と出しては行かない。
たまたま選んだのを聞くのが楽しいというので、放し飼いである。こっちもおもしろい。
ただ、リビングのCDラックには、komugiko00が聴きこんでいるものはおいてないんだよね。つまり人間椅子は一枚もないし、同じアーティストでも、「好き」なアルバムはなかったりする。お気に入りはアジトにあるのさ。まあ、周辺からってことで（何の周辺だ？（＾＾；；
ともかく、余計なことは言わないようにしているので、こちらが「欲求不満に」に（＾＾；内心思っていたことを書いておこっと。

その、「ロックもいいね。すかっとしそう」と発言した日に彼女が選んだのは……
最初に GREG HOWE "INTROSPECTION"。
おやおや、彼女の「ロック」って「ヘビメタ」とイコールなんだけど、ちょっと毛色の違うのを選んだね。まあ、ギター弾きまくりだからいいか。てか、そもそもジャケット地味じゃん。ヘビメタ〜ってしたいならもっとこう……いやいや、何も言いません。
次に選んだのは、RICHUE KOTZEN"ELECTRIC JOY"
をを、また持ち主が全然聴いていないものを出しましたね。しかもさっきのと系列似てるし。「さっきの人のほうがいい」って感想だが、ん、それはそう思う。「人」ってか「アルバム」ね、KOTZENのこれは当時「ものすごくうまいが何をしたいかわからん」とみんなが言っていたものなので（＾＾；またの機会に他のを聴いてやってくれ。ヴォーカルアルバム推奨。

さて、彼女は先日またやってきた。
今回最初に選んだのが、EUROPE"OUT OF THIS WORLD"。
WOW、そんなものがうちにあったとは、すっかり失念していた。昔々に数回聴いたっけ。あ、でもこれはいいかも。『メタルマクベス』でロックがいいと思ったなら、やっとヴォーカルあるし（＾＾；　内野聖陽も甘い声だったからちょうど……てゆうか、あのマクベス＝ランダムスターの歌部分、ジョーイ・テンペストに歌わせてえ〜、と思った。そうしたらロックオペラに……って、作り手がそう仕組まなかったんだからいいんだけど。
んで次が"KOWLOON'S GATE"（配島邦明　※「はい」は草冠）。えーと、ゲームのサウンドトラックです。『KOWLOON'S GATE〜九龍風水伝』の。これはゲームにはまったあまり買っちゃったんだけど。音楽も好きだけど、CDだとどうも音が薄く感じられて。ゲームのときはもっと厚い音みたいに感じてた。すごいわ、人間の感覚って。まあ、考えてみればあのヴィジュアルだって、今のレベルから見れば薄いんだけど、ゲームやってるときは世界に入ってますからなあ。これは、好きだけど、とんと意識から消えていた一枚。

しかし（＾＾；、同じところにDIOとかIRON　MADENとかあるのに、運命は彼女をそこに導かないなあ。彼女が「スカッと欲求不満解消するような」ヘビメタに出会える日は来るのであろうか？！
ま、こっちも、自分の手が選ばないものを久々に聴けて面白いので、また遊びにおいで。