今が旬
興奮の覚めやらぬうちに書こう、今日は。
ナカジマノブ博第一日目、本田恭章と人間椅子の二組が出るライブ。ドラムはどっちもノブ。に行って来た。
7月に感じた充実が続いていて、いいライブだった。対バンあるし、ノブのお誕生日のお祭りだし、なのでワンマンとは一味違うものの、非常に凝縮した時間だった。
で、今日は例の友人を連れて行った。「ロック化計画」を2度ほど実行した友人である。彼女に、人間椅子を一度も聞かせず、まあ最低限の情報だけ伝えて、いきなりライブに連れて行ってみたのである。
彼女はロックのライブも初めて、オールスタンディングも初めてで、「座っててもいいんでしょ?」というので、「壁際で床に座ることはできるだろけど、座席は無いんだよ」と何度も説明した(^^;
さて。ライブが終わって、外に出て、5、6歩あるいたところで、彼女曰く。
「人間椅子、かっこいい!」
うおおお、第一声がこれだとは思わなかった。うれしすぎ。
「曲も、ヴィジュアルも、パフォーマンスもかっこいい!!」
やった。演奏前に流れていた画像で一目見た瞬間から、「カシっとはまった」という。
さすがだ。これでkomugiko00も離れ椅子ファン脱却。
人間椅子との最初の出会いがライブ。
これはkomugiko00の果たせぬ夢である。それで、友人にやらせてみたのであるが、はまってよかった。彼女がうらやましい、ある意味。
以下、彼女が言っていたこと。
「太鼓の名人が言ってたんだけど、たたくときには常に、いろんなところから見られていることを意識するんだって。それでいうと、人間椅子はそうだったね、とくにお坊さん(彼女はベースとかギターとか区別がつかない)。すごく頭のいいパフォーマンスだと思った。細部まで目配りして、見られるために演じている。演者って、情熱の部分と計算の部分があって、両方あって初めていいものが見せられるんだけど、それが両方あったよね」
「落語家の人の方は、あのおっさんな感じがよかった。ちょっと引いたおっさんなところ。でもあの人も目配りしたパフォーマンスできるよね。でも引いてるおっさんぶりが……円熟っちていうか、いい感じ」
「ドラムの人は、真ん中で明るくて元気で軽くて、ちょうどバランス取ってるんじゃない?」
「曲も面白かった。以前NHKのピアノの番組を見ていたんだけど、そこで、先生が、『もっと神経を逆なでするような音を出すように』って言うんだよね。でもそこに出てきている人はうまいから、きれいに引いちゃって、まとまっちゃう。人間椅子は音がよかった。新しい感じがした!」
新しい、といわれて不思議な気がした。彼らはずーっとあのスタイルだし。そういったら、
「時代が追いついてきたのかな。今が旬なんじゃない? 今日はいいもの見せてもらった。またさそって!」
そして、今夜は目を閉じたら、あのステージが全部よみがえってきそうだといいながら帰って言った。
別の意味で、「今が旬」と思うkomugiko00である。
前の感想文でも書いたけど、人間椅子のライブを何度も聞いてきて、満足度は時によって違う。今年のライブは全部いい!
人間椅子は、ずっと人間椅子だけど、出世魚のように変化して、そして今が何度目かの「旬」であるに違いない。
- アーティスト: 人間椅子,和嶋慎治,鈴木研一
- 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 発売日: 2006/02/22
- メディア: CD
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